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2005-10-03

本当のところエアガンってどんなもんなの?

相変わらず物騒な世の中だ。

先月26日に発生した和歌山連続発砲事件。同日夜には埼玉県戸田市の国道17号でも信号待ちの自動車に発砲と、ちょっと今まででは信じ難いような事件が発生した。

撃たれた方は身に覚えがないって事だから、いつ何時自分が被害者になるかもしれないとゾッとする。見えない恐怖に対してどうすればいいのか見当もつかない。

けど...

和歌山の事件で使われた銃は「改造エアガン」と断定されてから、ちょっとニュースの対象が変わってきた。ニュースでも模倣犯が増える事を危惧していたけど、案の定、日本全国「エアガン発砲事件」多発状態だ。模倣犯が使っているのは改造エアガンじゃないんだから、そんなに騒ぎをするものでもないと思うんだけど、騒ぐからまた模倣犯が増える無限ループ状態。毎度の事だけどいつまで続くんだろう。

こうなると「エアガン=悪者」といった風潮になるのも毎度の事だけど、男なら、一度はエアガンを手にしたって人は多いと思う。ここでも書いているように、私もエアガンは持っている。バッテリーで駆動する「電動ガン」と、代替フロンガスを使う「ガスガン」の2種類だ。

じゃあ、エアガンってどんなもんなの?

エアガンのしくみを簡単に説明すれば「ポンプで弾を弾き飛ばす」って事だけど、もうちょっと詳しく書くと、次の2種類に分けられる。

シリンダー内に取り込んだ空気をスプリングの力を使ってピストンで圧縮。スプリングを開放する(トリガーを引く)事によって圧縮された空気が一気に放出すると共にBB弾を発射するもの。
・コッキングガン(手でスプリングを引く)
・電動ガン(モーターの力でスプリングを引く)

あらかじめ代替フロン等のガスをガスタンクに注入。トリガーに連動したタンクのバルブを開放すると、ガスの圧力によってBB弾を発射するもの。
・ガスガン

といったもの。いずれも圧縮空気やガスの圧力を利用してBB弾を発射するのは同じなので、総じて「エアガン」と呼ばれるんだけど、結局は「おもちゃ」。狩猟などに使う「空気銃」とは似て非なるものなんだけど、そんなエアガンの威力を伝えるマスコミの報じ方が問題。いたずらに恐怖を煽るだけで、事実が伝わってないんじゃないか。

例えば、薄いアルミ板に対してBB弾を撃ち込むと、貫通こそしないけど、あたったところが凹む。それに対して「威力がある」と報じるマスコミもあれば、「こんなもんです」と報じるマスコミもあるけど、薄いアルミ板なんて身近にないから、凹んだアルミ板を見れば「怖い」と思っても仕方がない。そもそもどのくらいの距離から撃ったのかも判らないから、テレビに映る凹んだアルミ板だけが事実として受け入れられていく。それを見て模倣犯は「俺もやってみよう」って事で増えるだろうし、一般のエアガンをよく知らない人には「怖さ」だけが頭に残ってしまう。

でも、どうなんだろう。

確かに危険なものだけど、いろんな条件が揃った上で初めて「危険」になるものだと思う。相手をよく知っていれば、そんなに怖がるものでもない。

一般に市販されているエアガンは、その威力によって「18歳以上」のものと、威力を弱めた「10歳以上」のものとがある。威力のある18歳以上といっても、至近距離から発射しない、ゴーグルをするなど最低限の使い方をすれば、怪我なんてする程の威力はないけど、正しい使い方をしなければ怪我もする。至近距離から歯に当たれば歯が折れるかもしれないし目に当たれば失明の危険もある。18歳以上のガスガンの飛距離はせいぜい20m程度だけど、電動ガンの飛距離は50mぐらいにもなる。だけど飛距離が伸びる理由の一つには、弾に回転(野球のストレート回転)を与える事によって飛距離を与えているものがほとんどなので(ホップアップ機能)、当たって「痛い」と感じるのはせいぜい10m程か。それ以上離れていれば、ジーンズとかだと「何か当たった?」程度の威力。

普段からゴーグルなんてしている人はいないから、目に当たれば大変なことになる。至近距離からなら失明の危険もある。けど、体に当たる分には、至近距離からならかなり痛いけど、10mも離れれば「なんか当たった?」程度。

だから、危険なのは「至近距離」から撃たれる事。近くに変な輩がいたら充分注意が必要だけど、気づきようもない遠くからの射撃の場合は、ほとんど当たった事すらも判らないかもしれない。

こんな事まで気をつけなきゃいけない世の中ってホント嫌だけど、むやみに怖がってもしょうがないのも事実だと思うから、あえてこんな事を書きました。


じゃあ改造エアガンはどうなんだ?

殺傷能力を持たせるほどの改造なんて、素人には出来ないっていうのがホントのところ。多分この手のプロ(って表現が嫌だけど)の仕業だろう。先日逮捕された輩の場合もプロだったし、押収されたものの中にはより威力を高めるグリーンガスも映っていた。もしかしたらBB弾(6mm)の代わりに、6mmのベアリングとか使ってたかもしれない。6mmのベアリングなんて一般に売ってないし、そもそも普通のエアガンにはベアリングは重すぎて撃つ事もままならないだろうから、もしそうだとしたらプロの仕業だ。


もし手元のエアガンでいたずらしようと思ってる輩がいたら「やめておけ」といいたい。仮に相手に対して恨み辛みがあったとしても、いたずらに騒ぎが大きくなるだけ。撃ちたかったら決められた場所で決められた使い方をすればいいんだから。

殆どの人は正しい使い方をしているのに、こういう事で必要以上の規制とかが出来るのも嫌だしね。規制したい肝心の「プロ」はアングラに潜り込むだけだし。

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